
最初のオフィーリア
次回オペラバフが上演いたしますのはトマ作曲のハムレットであります。以前にも書きましたがトマは生前19世紀フランス楽界に君臨し絶大な権力を握っていました。フランスグランドオペラの伝統を墨守して気鋭の革新派の作曲家からは頭の固い守旧…

ヘルマンとフリッツ
1966年7月、バイエルン国立歌劇場ではモーツアルトの名作、魔笛が初日の幕を開けました。序曲が始まり舞台の袖の暗がりでは既に出番の3人の侍女が幾分緊張しながら待機していました。そこへパパゲーノ役のバリトンが鳥人間の衣裳でやってきました。…

45年目の再読 その2
ドナルド キーン氏のエッセイ集「音楽の出会いとよろこび」を45年ぶりに読み感想をかきましたところ面白くて思わず長文になりました。もう少しお付き合いください。このエッセイ集の後半はニューヨーク音楽日記として1977,1978,19…
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古典に取り組む意味
オペラバフは2025年3月にチマローザの「宮廷楽士長」とぺルコレージの「奥様女中」を二本立てで上演いたします。共に古典のオペラブッファの名作でございます。ブッファと申しますとす…