コラム

お父さんのためのオペラ実践講座 その4

だいぶその3から間隔が空いてしまいましたがまたお読みいただきたくお願いいたします。

さてオペラの合唱に参加してみようと決心なさったとしましょう。
次にどこの団体でどの作品を歌うかを選択することが問題となります。

選び方のポイントはまず作品です。
何を上演しようとしているか。これは重要な問題です。

古来より夥しい数のオペラが作られました。ただその中で世界の歌劇場でレパートリーとして残っているのは作曲された数に対してかなり少なくなります。

その中でアマチュアの方達を合唱として使うオペラはかなり限定されてしまうというのが現状です。主催者の発想としては合唱が活躍して人気のある作品ということになります。
ただご安心ください。
どの作品も名作で楽しいことはお約束します。

よくやるオペラを列挙してみましょう。

①ヴェルディ 椿姫 これは不滅の定番でしょう。
②ビゼー カルメン これも永遠の輝きを持つ傑作です。合唱は意外と難しいです。
③プッチーニ ラ ボエーム 合唱の出番は多くありませんが青春物語で人気があります。
④モーツァルト 魔笛 モーツァルトの最後の名作オペラです。ジングシュピールで台詞があります。
⑤マスカーニ カヴァレリア・ルスティカーナ レオンカヴァッロ 道化師
ヴェリズモオペラのベストカップリングです。
⑥トゥーランドット プッチーニの未完の大作です。合唱が大活躍します。
⑦ヴェルディ 仮面舞踏会 ヴェルディ中期の傑作です。男声合唱の出番が多いです。
⑧ヨハン シュトラウス二世 こうもり オペレッタの最高峰です。親しみ易く楽しいですが上手くやるのは至難なオペラです。
⑨ヴェルディ アイーダ 古代エジプトを舞台とした壮大なグランドオペラです。合唱は大勢いないと様になりません。
⑩プッチーニ 蝶々夫人 日本を舞台とした名作。出番は多くありませんが和服を着ます。

異論はあるでしょうがこんなところでしょうか。
他にもドニゼッティの愛の妙薬やプッチーニのトスカなど人気があります。
これらの作品を首都圏や地方大都市周辺であればどこかで必ず上演が予定されています。プロ団体は別としてそれと同時に合唱団も募集しているはずです。

特定の作品を歌いたいと思っている方は別ですがやると決意した時に上演計画があるものが優先されるでしょう。
列挙した作品は長いオペラの歴史の中でレパートリーに残った名作中の名作ですからどれに参加されても得難い体験をすることが出来るでしょう。

他にも町興しの一環としてその地方の民話、伝説、歴史を題材とした創作オペラという分野があります。これも地方自治体肝いりの実行委員会主催が多いので合唱団は一般公募で構成されることが多いです。
ただ残念ながら作品としては再演されることは稀で後世に残るものはほとんどないのが現状です。

次は団体です。
首都圏であれば大小かなりの団体があります。
選び方のポイントはその団体がどのくらいの規模でやりどれくらい体制を整えているかです。

オペラを上演するにはかなりのお金がかかります。金喰い虫で際限なくかかると申し上げても過言ではございません。プロの団体も国の援助が無ければ上演できないのが現状です。

従いましてあなたが関わろうとしている団体も例外なく資金のやりくりの苦労をしているはずです。それで予算を削ろうとして様々なことを試みます。

合唱を一般公募にするのもその一つですがお金が一番かかるのがオーケストラです。

次回はその事情をご説明しましょう。

(続く)


 

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