コラム

お父さんのためのオペラ実践講座 ー その1 じゃあどうすればいいの

一念発起してオペラをやると決心したといたしましょう。
ただあまりにも漠然としていてあまりイメージがつかめない方がいらっしゃるでしょう。

飛躍して私はヴィオレッタを歌いたいとか、ヴォータンを演じたいなどと夢を膨らませる方もいらっしゃるかもしれません。

いずれにいたしましても興味はあるがどうも不安でなかなか入れないというのが本音でしょう。
私がそうでした。初めての試みはどんなものでもそんなものです。

ここでは簡単な環境説明をいたします。

日本にはプロ、アマチュア、プロとアマの混成などの大小様々なオペラ団体が全国にあり首都圏、大都市に集中しています。
試しにインターネットで市民オペラとかアマチュアオペラで検索してみるとかなりの情報が出てきます。
初めて検索される方は「こんなにあるのか」と驚かれることでしょう。

表示しているわけではありませんがそれぞれランクがありピンキリです。

私なりに独断で大雑把に分類してみます。
Aランク プロの団体です。プロで活動している方しか参加できません。
二期会、藤原、新国が日本の代表的団体です。他に日生劇場の主催公演など臨時で組む公演もあります。

Bランク プロとアマの混成で組む公演でアマチュアが参加できる合唱団のみでそれもオーディションがある場合もあります。出席も厳しいです。少しですが合唱団員にギャラが出ることもあります。

Cランク 市民オペラや区民オペラです。合唱は一般公募で参加費を払って参加します。基本的にどなたでも参加できます。
ソリストをオーディションで選抜する団体もあります。オーディションも公募ですから条件があえば一般人でも参加できますが当然ながらプロが選ばれます場合が多いです。

エキストラとして合唱団にプロが混ざることもあります。オケはプロとアマチュアの混成が多いようです。

Dランク 声楽の先生が門下生を集めてやる勉強会です。伴奏はピアノ、エレクトーンの場合が多い。音楽のレヴェルが高い団体も多くあります。

Eランク 素人の愛好家が集まる同好会。好きなオペラの好きな役を歌えますがほとんど自己満足の世界。
人に聴かせることが出来るレヴェルに達していない団体がほとんどです。

A,B,Cランクまではオーケストラが入り演出や裏もすべて揃っています。
ただ公演の規模の大小はレヴェルの高低に比例しません。

そしてどのような形であれあなたが参加できるのはB以下となります。
せっかくオペラに参加するのですからB,Cランクに参加することをお薦めします。
オーケストラとピアノではまるで感じが違います。
そしてオリジナルはオーケストラで演奏することを作曲家が指定しています。
少しでも本物に近づきたいではないですか。

では現実的にどう関わるかについて考えてみましょう。

もしかしてオペラを超人的な声を持つ人たちの専有物とお考えですか?
確かにあなたがヴェルディを死ぬほど好きでロドリーゴを歌いたい、プッチーニが好きでトスカを歌いたいと思っても人前で歌うのはまず不可能でしょう。

ソリストは声、才能に恵まれたうえで血のにじむような努力をしないと謳えません。
神に選ばれし人達です。
その意味からは特定の人たちの専有物と言えるでしょう。

しかしソリストだけではオペラは成立しないのです。
主役たちの周囲には群衆役の合唱団が居ります。そして素人がオペラ上演に関わる一番手っ取り早くポピュラーな方法はこの合唱団に参加することなのです。

(続く)

 

 

関連記事

  1. 三人の童子
  2. お父さんのためのオペラ実践講座 - その3 合唱の他に関われるこ…
  3. ベルリンのヘンゼルとグレーテル
  4. お父さんのためのオペラ実践講座 - その2 なんで合唱なのか
  5. 3人のダーメ
  6. 音楽留学生の弱点!?…チマローザ編 No.2
  7. 似て非なるもの
  8. オーヴァーアクション

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP