余りにも有名なサガンの恋愛小説のことではなくて文字通りの意味です。
皆様はブラームスの音楽が好きでしょうか?
私は大好きです。今までにブラームスが嫌いという人にはお目にかかったことがございません。

その美しくて陰影のある音楽はとても魅力的だと思います。
ブラームスは交響曲、器楽曲、室内楽、声楽曲などあらゆる分野に多くの作品を遺しましたがオペラには手を出しませんでした。
皆様も日頃親しまれていると思います。
私が初めてブラームスの音楽に接したのは高校1年の時でした。
ベームがベルリンフィルを振った交響曲1番のレコードでした。
交響曲は4曲ありますが順に聴いた記憶があります。当時廉価盤で出ていたサヴァリッシュとウィーン響とかバルビローリとウィーンフィルのレコードを買いました。どの曲も素晴らしかったのですが特に2番が好きになりました。
カラヤン全盛期でしたが粋がってわざとカラヤンを避けてマイナーな通好みのモントゥーとロンドン響のレコードを愛聴していました。

思えばいやな餓鬼でしたね。
それからピアノやヴァイオリンのコンチェルトなどに親しみましたが声楽系は意外と遅く大学の合唱団で「ジプシーの歌」を歌ったのが最初でした。
それ以前にもヘルマン プライの歌うドイツ民謡集など聴いてはおりましたがそういいとは思いませんでした。
老境に入った今ではブラームスの声楽曲はいいものばかりだと感じていますが若気の至りでしたね。
さて私が所属していた大学合唱団は混声で常任指揮者の先生がブラームスの「愛の歌」と「ジプシーの歌」が殊更お好きで何年かに1回はどちらかをプログラムに組みました。ちょうど私が入団した時に「ジプシーの歌」が当たったわけです。
ドイツ語の歌詞を覚えるのは大変でしたがブラームスの音楽に直に深く接することができた貴重な時間でした。

「ジプシーの歌」は合唱曲よりもメゾソプラノのソロで歌われるケースが多いですね。

合唱曲に親しんでから本当の私のブラームス体験が始まりました。
大学を卒業してからもアマチュア合唱団員としていくつかの珠玉のような合唱曲やドイツレクイエムなどを歌いその音楽の深みにはまりました。
陳腐な表現ではありますがブラームスの音楽には限りない男の心を感じたものでした。
男は何事もああじゃない、こうじゃない、それでいいのか?などとウジウジ悩みだすと止まらない傾向が女より強くあります。その感じ、雰囲気を見事に表現しているのがブラームスの音楽のような気がしたのです。
けして報われることの無い愛、秘めたる想い、ちょっとした歓び、そして深い落ち込み、そのようなものがすべて彼の音楽にはあるような気がしたのです。
ハマる人が多い所以です。
ブラームスは多産の作曲家でした。その中でも合唱曲、重唱曲はかなりの分量がございます。
ドイツレクイエムは比較的上演が多いのですが他の曲は残念ながらそう多くはございません。

あの深くて素晴らしい世界を味わえないことは何とももったいないことです。
オペラバフは11月23日にドイツリートのコンサートを企画していますが制作側の要望でブラームスのリーベスリーダー(愛の歌)をプログラムに入れました。
どうぞ御贔屓の程よろしくお願いします。














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