オペラバフのドン・ジョヴァンニがめでたく終演しました。
お運びいただきましたお客様並びにお力添えいただきました全ての方々に厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
初演の際のプラハの劇場はそう大きくなかったでしょうからIMAホールの空間はそれに近かったのではないでしょうか。
そして演出、舞台もオーソドックスな伝統にこだわりました。
また今回は電動ではありますがチェンバロを使用してチェロで通奏低音を付けました。
お客様におかれましてはご満足いただけましたでしょうか?
上演を終えて改めて思うことはモーツァルトの傑作オペラでありますドン・ジョヴァンニの難しさでした。

稽古は2月から始まりましたがほとんど毎日やっていたような気がいたします。稽古を積めば積むほど新たな課題が見えまだできるという欲のようなものが歌手達に芽生えて寸前まで妥協の無い稽古が続きました。
若きマエストロ、松村優吾氏のアンサンブルへのこだわりは異様なほどでした。このオペラはドラマジョコーザでありその真髄は地獄落ち後の最終の重唱にあるとしたかったのかこの部分は稽古数が一番多かったようです。
どちらかと申しますと最後の重唱は御座なりに終わる公演が多いのでこれは驚きました。
しかし私は制作としてすべての稽古に付き合いましたがこのよく知っていると思っていたこのオペラでまるで聴いたことの無い音が聴こえてきたのも事実です。
「ここはこんなにきれいなんだな」と何度思ったことでしょう。
例えば重唱の中のドン・オッタ―ヴィオの旋律が美しいのはうれしい発見でした。
モーツァルトの作品の凄さはやる度に新たな発見があることですが今回は顕著でした。終わった後もまたやりたくなります。
ただ同じメンバーで再演したとしても同じ演奏をするのは不可能です。
音楽は一期一会、それでこそ楽しいのですが一抹の寂しさも上演後に感じております。

次回のオペラ上演は来年の春から夏にかけてになると思います。
ヴェルディのシモン・ボッカネグラを予定しています。
また新企画といたしましてチェンバーシリーズを企画しました。
11月23日の永福町のソノリウムでブラームスの四重唱曲、愛の歌を上演いたします。
どうぞ引き続きの御贔屓よろしくお願いします。
オペラバフ 制作代表 宇田川慎介












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